小さい女の子(年齢的な意味では無いので注意)が好きかといわれると、どちらかというと長身の子のほうが、そして長身なことがコンプレックスな子の方が好きなのですがそれはそれ。
本作品のヒロイン鷲頭未理さんは身長148pというコンパクトサイズながら、その目付きの悪さと理性が飛んだときのヴァイオレンスぶりで周囲の女子たちに恐れられているリトルモンスター。
しかし、本当は寂しがり屋で、ちよっとどころではなく子供っぽいところはある萌え萌えモンスター。
見た目に惑わされてはいけない!心眼を開いてとくと見よ!!
いわゆる萌え4コマなので、属性ベタベタのキャラ造りに関しては許容というか、4つのコマの中でキャラクターごとの持ち味を遺憾なく発揮させるためには割と極端なくらいの味付けの方が良いので、普段ぶつぶつと呟いている萌え属性がどーのこーのというネガティブな意見は封印します。
コマ数をこなすほどにじんわり滲み出てくる持ち味というのは、ある程度のページ数が確保されている作品以外ではなかなか表現できないものがありますし。
しかしこの4コマの素晴らしい点は、主人公の未理こそ「とらドラ!」の大河よろしく実にわかりやすい味付けがなされているものの、サブキャラの二人…特に菜摘の方は最初はただのウザキャラと感じさせて、巻の中盤頃には実は未理を誰より愛しているけど表現が不器用な子と思わせ、しかし終盤に至る頃にはそうした愛情も含めてやっぱりウザイという着地点に落ち着けるというなかなかに高度な技をやっています。
具体的には未理の好きな「マジカルミヨリン」という劇中アニメを巡って、最初は未理をからかっていたりするものの、未理が純粋にそのアニメが好きだと理解すると(実は)お嬢様の財力を陰で活用してミヨリン役の声優さんのサインを貰うチケットを手に入れてプレゼントしたり、未理と唄子にハブられたと勘違いして落ち込んだりと、結構可愛い一面が見えてくる訳です。しかし詰るところはそうした愛情も些か屈折気味な部分に根差しているのが見えてきて、やっぱり菜摘は菜摘か…と。
主人公のわかりやすいキャラクター性でしっかりと読者の心を掴んでおいて、サブキャラの方に回を重ねるごとに滲み出すものを仕込む。なかなか策士よのう。
未理・唄子・菜摘は大抵3人一緒で1セットのキャラクターですが、未理と唄子のべったりした関係に比べると、菜摘と未理には極々僅かではあるものの微妙な距離感があるのも見せ方として面白いです。
そうした作りの巧さが光る反面、キャラクターを少なめに絞り込んでいる事や、作品のテーマも3人娘のコメディに終始している(萌え4コマの基本スタイルですかね?)点など、物語の幅はあまり広くは無いのも事実。
よく言えば作者の手の届く範囲内で手堅く作りこんだ作品とも言えるし、悪く言えば変化が乏しい作品とも言えそう。
キャラクターの方向性がほぼ固まった後どう物語を転がすのかが気になりますね。
個人的には絶賛菜摘応援中なので、未理に意地悪したり凹まされたりしつつ奮闘して欲しい。
馬鹿やって韜晦しているけど実はメンタル弱い子って大好物ですw
ぐーぱん! (1) (まんがタイムKRコミックス)






